鉄の煌めき 030320-1　　〜ABEちゃんのぺえじ〜

この車輌は183系1000番台直流特急形電車で、1970年代に房総特急用に製造され た183系電車の耐寒・耐雪仕様車です。
もともと上野〜新潟間を結んでいた上越特急「とき」用の181系電車の置き換え ようとして製造されました。
その後中央特急「あずさ」や、伊豆特急「あまぎ」(のちの「踊り子」)にも普及 していきました。
姉妹車で信越特急の「あさま」に使われた189系電車があり、外観上はほとんど 変わりません。
こちらは信越線 横川〜軽井沢間(いわゆる横軽) の急勾配「碓氷峠」を越えるた めの電気機関車(EF63) との協調運転用の装置を 装備しています。(写真参照)


話を元に戻して・・・またまたこの車輌は私の好きな車輌の1つであります。
ベージュ地に赤い帯をまいた国鉄特急色は、「こだま」形電車151系から長年受 け継がれた塗装です。
この183-1000系の特徴はライトの周りの帯上縁が斜めにカットさせているところ で、すこしキリッとした顔つきになっています。
(それまでのラインは030922aの写真2のような感じ) 小学校3年の時に上越新幹線開業間近というニュースを聞いて(実際にはその2年 後の開業になったのですが)、上野よりL特急「とき」に乗って新潟まで実車に 乗ったのを今でも覚えています。
その後も中学・高校の行事で長野方面に毎年のように出向いていたので、183・ 189系電車には思い入れが大きいようです。

さて写真の車輌は「あずさ」用の元松本運転所所属のものだと思いますが、近 年、そこの車輌は「あずさ」色という白地にグレーと水色の帯をまいたものに なっていました。「あずさ」「かいじ」からの183系電車の撤退を記念して、往 年の国鉄色にした模様です(実際には新天地の幕張電車区の塗装にしたもので しょうけど・・・)。 オリジナル塗装はやっぱりファンとしては嬉しいです。で も残念なことに松本色になったときに外された、ヘッドマーク上の特急シンボル マークはつけられませんでした。
この車輌は現在でも房総特急で活躍しています。しかし来年には新型車輌が入 り、順次置き換えられてしまいます。