鉄の煌めき 030616  〜ABEちゃんのぺえじ〜


今日のお題はこれです。
この画像からわかる情報は?





1.


「枕木」横浜駅 投稿者:ABE  投稿日:Wed, 4 Feb 2004 16:37:24 +0900


これはなかなかの難題。
最近の鉄道工事技術は進歩していて、不可能なものはないと言ってもいいでしょ う。
線路は当たり前ですが、一定の幅で敷かれています。日本の標準的な幅(軌間と 呼びます)は1067mmです。
これは1872年に新橋(現在の汐留)〜横浜(現在の桜木町)間を開通するにあたっ て、イギリスの鉄道技術を導入したため、
イギリス人技術者の意見により、狭い日本なら軌間は狭軌でいいだろうというこ とで、これが現在でも標準になっています。
それがネックになってなかなか在来線のスピードアップができないのです が・・・・
新幹線は世界標準軌の1435mmを採用しています。
さてこの軌間を維持するために線路は「枕木」に固定されています。その枕木は 線路とその上に乗る車輌の重量を支えなければならず、かつ、クッションになら なければなりません。枕木だけでは到底無理なことであり、地面と枕木の間の クッションとして砂利(バラストという)を介しています。
最近では枕木はコンクリート、バラストの代わりにゴムで緩衝するものもありま す。
写真の固定法は最新式なのでしょう(詳しいことは解りません)。
でその奥の線路に注目すると、青い鉄骨に囲まれていて、鉄橋のようになってい るのです。当然その下は空洞。
上に停まっている車輌が横須賀線の2階建てグリーン車E216 かE217 なので、た ぶん工事中の横浜駅東海道線上りの7,8番線ホームから撮影したのでしょう。
横浜駅といえば、この2月に東急東横線が地下に潜り、みなとみらい21線の開通 に伴い相互乗り入れをした駅です。
この写真が撮影されたときはおそらく工事の真っただ中。
何が工事技術の進歩なのかというと、線路配置を換えずに地下工事や高架化工事 をすることは以前は不可能だったのです。
この技術は東急東横線田園調布〜多摩川園間の工事に初めて使われていたような 気が・・・・・(この技術が京急の新馬場〜平和島間の高架化の時にあれば) この横浜駅の改装はかなりの大規模で、京急の1,2番線ホームから横須賀線の 9,10番線ホームまですっかり土台の柱を無くしてしまい、大きな橋の上にすべて が乗っかっている形だったのです。


たしかに横浜駅です。

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