鉄の煌めき 030113  〜ABEちゃんのぺえじ〜


今日のお題はみやチンからです。
この画像からわかる情報は?




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通称秋田新幹線(後編) 投稿者:ABE  投稿日:02月19日(水)17時37分59秒


だいぶ横道にそれてしまいましたが、本題の「新在直通」に。

「新在直通」というのは、新幹線より在来線へ車輌を乗り換えることなく直通運 転するということで、構想されました。

ではどうすれば可能になるか?

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、新幹線 と在来線は規格がまったく違います。
線路の幅は新幹線が世界標準軌の1,435mm、在来線が狭軌の1,067mm。それに伴い 車体の幅、長さも異なります。ゆえに新幹線の車輌をそのまま在来線には使えな いのです。

車輌自体は新幹線の技術で在来線に合わせた車輌を作れば、高速運転 も可能ですし普通に在来線も走れます。

線路幅の違いは?
これには2つの方法があ り1つは車輪を可変型にして幅を変える、2つめは在来線の線路幅を変えてしま う。
これは後者の方がコストも安く手っ取り早い、ということで在来線の改軌を 選んだわけです。

実は標準軌を採用している国の車輌の大きさって、日本の在来線と同じなのです (長さは5m長いですけど)。
そして日本にも私鉄では標準軌を使用している鉄道は たくさんあります。(関東では第三軌条を使った地下鉄や、京急、京成、都営浅 草線など)ですから特別なものでもありません。
ただしJRの場合、新幹線乗り入れ区間を標準軌にしてしまうと、ほかの狭軌の車 輌は当然乗り入れできなくなるのです。

山形新幹線は福島から奥羽本線で新庄(開業当初は山形まで)まで乗り入れていま す。
奥羽本線には貨物列車や、都心からの寝台列車など直通列車が多く走る幹線 でしたから、この改軌は1大プロジェクトだったわけです。

上野、青森間を奥羽本線経由で走っていた寝台特急「あけぼの」はこの改軌に よって東北本線小牛田より陸羽東線にて新庄→奥羽本線のルートに。
しかしこの 「あけぼの」は秋田新幹線の田沢湖線乗り入れに伴い、大曲、秋田間の奥羽本線 改軌に伴って2度目のルート変更をさせられ現在は上越・羽越線経由となりまし た。(しかし2回目のルート変更で同ルートを走っていた「鳥海」は吸収合併され ました)

この改軌された「在来線」は何故「新幹線」と呼べないか?

 1.専用軌道ではない。
 2.踏切がある。
 3.信号システムはATSである。

まず専用軌道でないと、線路内に人や障害物が自由に出入りできるので高速運転 は認められない。
そこで制限速度は130km/hに抑えられています。ちなみに在来 線でも専用軌道を持っている線では(例えばほくほくせん)、160km/h運転をして います。(最高速からフルブレーキで何キロで停まれるかという基準があるから です。)
ということでJRでの本名は奥羽本線、田沢湖線が正しく。
列車そのものをしいて 言うなら、「山形新幹線」「秋田新幹線」でいいのだと思います。


今回はあまりに煌めき量が多かったので、前後編にわけさせていただきました。

(余談:おこられちった。。。
ABE>> 実は標準軌を採用している国の車輌の大きさって、
ABE>> 日本の在来線と同じなのです
ABE>> (長さは5m長いですけど)。
私> これって、5mmか5cmか0.5mの間違いじゃない?
ABE:いやいやヨーロッパの車輌は25mあって、日本のは標準で20mなのです。(新幹線
は25mあるけど)



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